新年度

平成25年度が始まって1か月。新入園児12名と新採用職員2名を迎えて新年度がスタートして1か月。親子ともに期待と不安があったと思いますが、ようやく園生活のリズムも出来、楽しく生活する時間が増えてきました。

月組は最年長児になった途端、怖いものはない様子で風を切って園庭を闊歩したり担任を試してみたりしていましたが、話が通じるお年頃になってきたので、自分たちで考え意識する声掛けや提案をすると、グループでの話し合いで問題解決を図ったり、自分たちで時間を意識して行動したりする姿勢がみられ担任もびっくりしています。小さい子に慕われても、思うように動いてくてない2人組のペアに手を焼きながら、けなげに相手をしている年長さんもいます。

花組の時はメソメソしていたお友達も星組になったら、あれあれ…泣かないでお友達と飛び回っています。お誕生会にお母さんが来ても平気でバイバイできました。ほとんど声を聴いたことがない女の子がいっぱいお話してくれたり、小さい子の面倒を見てくれたりお姉さんぽくなってきましたよ。男の子はまだまだ幼さも残っていますが、喧嘩したり自己主張しながらちょっと凛々しい顔つきになってきていますね。

花組は新人も迎えて23名の大所帯。泣いたり勝手に飛び出したりする新しいお友達を驚きもせずに傍観しつつ、ちょっとした楽しい言葉やしぐさに大笑いしたり、楽しいことをみつけるのが大好きな子どもたち。つぼみさんの先生にちょっと誇らしげに手を振ったりしています。もう「ひよこルームに行きたい」なんて、だれも言いません。v

子どもたちにとってひとつ大きくなる事がこんなにも誇らしくうれしいことなんだと改めて感じる新年度です。

5月5日はこどもの日。風をはらんで大きくなびく鯉のぼりのように、子どもたちの健やかな成長を願いましょう。昭和26年の5月5日にすべて児童の幸福を図るために「児童憲章」が宣言されました。すべての児童は「人として尊ばれ」「社会の一員として重んぜられ」「よい環境の中で育てられ」なければならないと定められています。

でも、国の法律で守られているはずなのに、大勢の子どもが虐待や育児放棄などで養護施設に預けられたり、家庭の中で大人の顔色を伺い怯えながら生活していたりする現実もあります。子どもたちは親の私有物ではありませんし、ペットでもありません。一人の人としてと尊重されているでしょうか。大人の都合ではなく、「子どもにとって」何が良いのか悪いのかを見極めながら大勢の人の力を借りて子どもを育てていきたいですね。いつか社会に出ていく子どもたちのために、今大切にすべきことを一番に。

事務所の壁に創立者がかけたのであろう額縁の児童憲章の最終章にこんな一文がありました。児童憲章十二「すべての児童は、愛とまことによって結ばれ、よい国民として人類の平和と文化に貢献するように、みちびかれる。」

大人の責任を痛感し、心新たに子どもたちに向かいたいと感じます。ゆったり泳ぐ園庭の鯉のぼりが目に、子どもたちの元気な声が耳に入ってきています。
それぞれの鯉のぼりに託された思いに気持ちを馳せながら保育の原点に戻ってみたいと思います。

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